top

Toy Poodle Honey
シリアスブリーダーの定義

親犬全頭PRCD検査済

シリアスブリーダーの定義

 

犬に関わる人達の中には、動物愛護の精神を忘れている人も多く存在しますが、ほんとうに犬を愛し、犬のことを考えて行動するブリーダーもほんの少しですが存在すると思います。

私は、そういったブリーダーをシリアスブリーダーと呼びたいです。

 

ショーブリーダーはシリアスブリーダー?

ショーブリーダーの中にも、シリアスブリーダーといえそうなブリーダーは存在するのでしょうが、全てのショーブリーダーをシリアスブリーダーと定義するのは、明らかに間違いだと思います。

 

ショーブリーダーの中には、自らの名誉のためショーで勝つことのみを目的とし、そのためには手段を選ばないブリーダーもいます。
ショーで数々の実績を残せば、名誉の他にも、それに付随した利益を得ることができます。

 

そういったショーブリーダーは、ちゃんとしたウェブサイトを持ち、自らの経歴や賞歴ある犬達を披露して、商業主義の繁殖はしていないと記載しています。

商業主義の繁殖はしていないのだから、当然ウェブサイトなどでは子犬の販売をせず、ショークオリティに満たない子犬は、知人や出産をずっと待ってくれる人に人知れず譲るのだなあと想像するのですが、そんな想像をしっかり裏切ってくれます。


うちのような素晴らしいブリーダーで育った親犬から生まれた子犬だから、健康で可愛いのは当然ですと、結構な高額でちゃっかり子犬の販売をしていたりするのです。

自らのケネルではショークオリティの子犬を作出するのが目的なので、商業主義の繁殖はしていませんと、そのウェブサイトの中で謳っているにもかかわらず、ちゃんと子犬の販売をしているのです。

 

 

日本では、遺伝性疾患のあるなしにかかわらず、チャンピオンにふさわしい気質を持ち、スタイルがその時のショーの流れに合致していれば、チャンピオンになることができます。

 

OFAで股関節や肘関節などの検査をクリアしている子やDNA遺伝性疾患検査をクリアしている子もいるかもしれませんが、元々日本のブリーダーのバックボーンは、そういった遺伝性疾患など意にも介さない人が多く、そういった流れから派生しているブリーダーは、今現在でも遺伝性疾患などには無頓着な人が多いのです。

 

遺伝性疾患を持っているかもしれない、ショークオリティに満たない子犬を、うちは商業主義の繁殖はしていませんから、どこよりも素晴らしい子犬ですと言って販売するのですから、それが果たしてよいブリーダーと言えるでしょうか?

 

 

商業主義の繁殖って?

販売することが主な目的の繁殖を商業主義の繁殖といいます。

流行の単犬種のみ繁殖するブリーダーもいれば、たくさんの種類の犬種を繁殖するブリーダーもいます。

 

ただお金目的のためだけで繁殖をするブリーダーもいれば、自身の可愛いペットの赤ちゃんが欲しいからブリーダーになる人もいますし、数少ないですが、販売するためにきちんとした子犬を作出するブリーダーもいます。

また、親犬をチャンピオンにして、その親犬で繁殖をするブリーダーもいます。

最終目的が子犬の販売ですから、商業主義に違いはありません。

 

 

よいブリーダーを選ぶ指南書的なウェブサイトでよく見かけるのは、ブリーダーは絶対に単犬種のみ繁殖するブリーダーを選ぶべきだとあります。

 

確かに、たくさんの犬種を繁殖するブリーダーより、単犬種を繁殖をするブリーダーの方が、その犬種に詳しいと考えるのは普通です。

しかし、実際のところは、単犬種のみ繁殖するブリーダーがその犬種に詳しいかといえば、そうでない場合が結構あるのです。

 

その犬種が好きで始めた訳ではなく、ただ流行の売れ筋犬種だったから始めたといったブリーダーは、トイプードルや少し前ではチワワ・ダックスなんかにとても多いです。

遺伝性疾患など全く意に介さず、膝関節がガクガクに外れるような子犬でもティーカップ確定と言って販売するような、まさしく商業主義の典型的な悪質ブリーダーがウヨウヨとひしめいています。

 

商業主義の繁殖をするブリーダーの中には、子犬の価値を上げるために、遺伝性疾患検査を受けた親犬で繁殖し、病気のない子犬を作出するブリーダーもいます。

単犬種のブリーダーもいれば、多犬種のブリーダーもいると思います。

 

子犬を迎える方にとって、どんなブリーダーがよいと思いますか?

ワンちゃんを迎えたいと思う方にとって一番大切なことは、ほんとうに健康で可愛い子犬をよいブリーダーから迎えたいということに尽きるのではないかと思います。

 

ウェブサイト上で歴代の親犬の賞歴を披露し、素晴らしい親犬達から生まれた子犬なので血統がよく、普通ではこんな血統の子犬を迎えることはできないショーブリーダーから迎える子犬がよいのか、遺伝性疾患を排除した親犬達がいて、子犬を迎える時に親犬達の遺伝性疾患検査の報告書をきちんと手渡してくれる商業主義の繁殖をするブリーダーがよいのかは、迎える方の価値感で違ってくると思います。

 

 

シリアス ブリーダーの条件

きちんと遺伝性疾患検査を済ませた犬達でショーに臨み、タイトルを取る。
ウェブサイトには、賞歴も記載するが、遺伝性疾患検査の報告もきちんと記載し、報告書を必ず手渡す。
子犬を迎えるオーナーの家庭環境を知り、最期まで飼養することを約束し、万一育てられなくなった時には、ブリーダー自身が引き取る。
基本的には、繁殖犬を里親として出すことはしないが、やむを得ない場合は、必ず里親となる家庭の住まいや家族構成をよく知った上で、終生飼養できる家庭であることを確認する。

そういったことができるブリーダーが、本当のシリアスブリーダーだと思います。

 


これからのブリーダーは、そういった感覚を身に付け、スタイルのみ追求するのではなく、生まれてくる子犬が本質的に健康であることを裏打ちできる遺伝性疾患検査を済ませているかどうか、そういったことができているかどうかがシリアスブリーダーとしての条件になると思います。

 

 

犬のことに詳しくない一般愛犬家の方が見れば、ジャパンケンネルクラブのエライ人なら余程犬に対する思い入れのある人なのだから、ココから迎えれば間違いないと、簡単にだまされてしまうだろうと思います。

 

その手のブリーダーが、自らをシリアスブリーダーだと位置づけ、利害関係のある者から先生と呼ばれながら、お金にまみれた活動を続けることができていることにも、日本の犬に関わる人達のレベルの低さを感じます。

 

 

シリアスブリーダーとは、ショーブリーダーであれ、繁殖屋であれ、程度の差はあるかもしれませんが、犬質向上を考え、可能な限り、自犬舎の犬を最期まで手元で育てるか、あるいは、きちんとした里親様を探し、その子の将来を託すために努力を惜しまないブリーダーだと思います。

 


どんな職業の人でも、利潤を追求することは必要なことですが、ブリーダーという職業は基本のところで、ちゃんと犬のことを考えて行動できる人であることが重要です。

それがシリアスブリーダーです。


犬に関わる人が少しずつ意識を変えていくだけで、犬達の環境を整えることができると思います。

犬達が今以上の幸せを得るためにも、犬の幸せを本気で考えるブリーダーと、そして、ブリーダーの本質を見極めることのできるオーナー様がもっともっと増えてほしいと心より願います。